脳外科病院 SCU 主任看護師 潮崎香織さんの論文がCureusという国際的な医学雑誌へ投稿、採択されました。
論文名
「The Association Between Possible Sarcopenia and Delirium Onset in Older Patients With Acute Stroke」
「急性脳卒中を患う高齢患者におけるサルコペニアとせん妄発症の関連性」
潮崎主任よりコメントをいただきました。
脳卒中の高齢患者様の看護に携わる中で、栄養やサルコペニアに興味を持ち取り組んできました。
また、SCUという環境の影響もあるかと思いますが、せん妄で苦しむ患者様も多く看てきました。
今回、「急性期の脳卒中高齢患者で入院時にサルコペニアの可能性がある人は、せん妄を発症する可能性が高かった」という結果を報告しました。
既知のせん妄発症リスク因子(高齢・せん妄の既往・ベンゾジアゼピン系の薬剤・アルコール多飲・認知症など)を差し置いてもサルコペニアの可能性がせん妄発症のリスク因子となる可能性があることを報告しました。
当院の一般的な診療で、スタッフが当たり前のように丁寧にカルテ記載してくれているデータからこのような形にする事が出来たことをとても嬉しく思います。
サルコペニアを評価し、リスクのある患者を早期に発見する事で栄養サポートやリハビリ、せん妄予防への対策など多角的に包括的に取り組むことが出来る可能性があります。
今後も患者様へ、よりよい医療と看護が提供出来るよう取り組んでいきたいと思います。