2026年10月22日「瓦木サポートネット」に参加させていただきました
令和8年度第2回目のテーマは「近隣トラブル」です。
集合住宅や地域社会における騒音・ゴミ問題・ペットの多頭飼育・悪臭といった「近隣トラブル」の背景には、単なるマナー違反にとどまらず、精神疾患や認知機能の低下、孤立や経済的困窮、地域関係の希薄化など、複合的な生活課題が潜んでいることが少なくありません。今回の座談会では、支援現場が直面するリアルな課題感や制度の限界、連携の可能性について多角的な意見交換が行われました。
座談会では、「被害妄想や生活音に対する苦情が頻発しているが、相手の特定や強制的な是正が難しい」「本人の支援拒否が強く、診断や介護保険認定がないと制度に繋げにくい」「法律(弁護士)ができる解決は金銭請求や契約解除などに限られ、住み続けるための日常的ケアは苦手とする」といった、制度や専門性の狭間で生じるジレンマが率直に共有されました。また、苦情を訴える近隣住民自身も不眠や健康被害を抱えており、「双方の立場に寄り添ったケア」が不可欠である点も確認されました。
これらの複合的な問題に対し、短期的な一発解決を焦って支援者や住民だけで抱え込むのではなく、「支援者側が疲弊しない持続可能な持久戦の体制」を地域で作ることが何より重要であるという認識が共有されました。
本人の心境や環境に変化が生じる「支援を受け入れる契機(病状変化、警察・医療の関与、入院や生活環境の変化等)」を逃さないよう、日頃から細く長く接点を保ち続け、タイミングが訪れた際に多機関が一気に連携して支援を進める姿勢が大切になります。
そのためには、一つの機関だけで抱え込まず、法律職・行政・医療・福祉・住宅管理・地域住民(インフォーマル)が平時から「顔の見える関係」を築き、互いの業務の枠を少しずつ広げて重なり合いながら支え合うことが欠かせません。今後も各機関と緊密に連携を取り合い、地域で暮らす方々が安心して生活を続けられる支援体制づくりに努めてまいります。
【参加機関・専門職(多機関連携の顔ぶれ)】
地域の高齢・障害・生活困窮・医療・法律・住まいの各分野から、約24名の実務者が参加しました。












