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活動報告・お知らせ

2026年7月15日 【瓦木圏域】第42回西宮の医療と介護の連携を考える事例検討会・意見交換会 開催しました

地域包括ケアシステムの深化において、医療・介護の垣根を越えた多職種連携は単なる業務効率化ではなく、一人の人生を支えるための「土台」です。西宮市瓦木圏域では、専門職同士が「顔の見える関係性」を築き、互いの専門性を尊重し合える強固なネットワーク構築を目指して、定期的な事例検討会を開催しています。

私たちの活動の指針となっているのは、圏域のスローガンである『かわらぎ』です。

か(介護と医療)

わ(輪になって)

ら(ライフ生活を支える)

ぎ(絆を深めよう)

 


第42回となる今回は、このスローガンに込められた「絆」をより具体化するため、「人生会議(ACP:アドバンス・ケア・プランニング)」をテーマに設定しました。薬剤師、ケアマネジャー、看護師など、多様な職種が集い、対話を通じて互いの価値観に触れる貴重な時間となりました。

 

「もしバナカード」を用いたACP体験ワークショップ

 

今回の検討会では、カードゲーム「もしバナカード」を活用したワークショップを実施しました。会場は講師のユーモア溢れる進行もあり、笑い声の絶えない活気ある雰囲気に包まれました。

 

【ワークの構造】
1回目: 限られた手札の中から、現在の自分が直感的に大切にしたい言葉を言語化するプロセス。

2回目: グループ内で他者の解釈や多様な死生観に触れた後、改めて自分の内面を再確認・再解釈するプロセス。他者の視点という「鏡」を通すことで、1回目とは異なる価値観の動き(揺らぎ)を体感しました。

 

【対話の形式】

会場では、専門職としての肩書きや家庭での役割をすべて横に置き、一人の「個人」として対話することを重視しました。時に迷い、時に笑い合いながら、本音を語り合う温かな空気感が会場を包んでいたのが印象的でした。

 

 

 

【分かり続けるACP】

ACPの本質は、完璧な「事前の計画(プランニング)」を完成させることではありません。答えがないからこそ対話を繰り返す「取り組み」そのものがACPであり、相手を「分かり続けようとする姿勢」を絶やさないことが何より重要です。

 

【揺らぐことは能力】

時間の経過や体調の変化とともに、一度決めた価値観が変わることや、心が揺れることを欠点と捉える必要はありません。価値観が揺らぐのは、人間が持つ豊かさであり「能力」です。その揺らぎを許容し、その時々の思いに寄り添うことが真の支援に繋がります。

 

【参加者の感想】

多職種でのグループワークを通じ、自分とは異なる視点や解釈に触れることで、参加者の皆さんは「自分自身の価値観」と「他者の多様性」の双方に対する深い気づきを得ておられました。

 

「人それぞれ死の迎え方や望むことは異なり、他者の選択を否定せずありのままに寄り添う大切さを学んだ」

 

自分と異なる価値観があることを知り、それを受け止める体験こそが、対人援助の質を高める第一歩であることを再認識する場となりました。

 

今回の事例検討会・意見交換会は、カードゲームというツールを用いることで、普段は話しにくい「縁起でもない話」を日常の会話へと引き寄せる貴重な機会となりました。


ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。

次回も、現場の皆様が「一人ではない」と勇気づけられ、明日からの活力になるような研鑽の場を企画してまいります。

皆様のまたのご参加を心よりお待ちしております。

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