2026年2月12日「瓦木サポートネット」に参加させていただきました
令和7年度第3回目のテーマは「ペット問題」です。
癒やしや生きがいを与えてくれる「ペット」ですが、飼い主の高齢化や孤立、経済的な困難などの生活課題が重なることで、時に本人や動物、そして地域社会にとって深刻な問題を引き起こしています。
座談会では、西宮市動物管理センターをゲストに迎え、高齢者や多頭飼育を巡る困難な現状が報告されました。日本の民法上、ペットは「物(財産)」として扱われるため、不適切な飼育環境であっても行政が強制的に引き離すことは現行法では困難であるという「所有権の壁」の実態が共有されました。
さらに、支援現場を悩ませている要因として、飼い主の入院や死亡によってペットが取り残されるケースや、「多頭飼育問題」が挙げられました。これらの背景には、単なる動物好きという側面だけでなく、貧困、社会的孤立、セルフネグレクト、認知症といった、飼い主自身が抱える深い社会的問題が潜んでいることが浮き彫りとなりました。
議論の中では、行政による引き取りはあくまで「譲渡を約束できない最終手段」である点や、民間の老犬ホーム等に終生飼養を依頼する場合、30万〜100万円単位の高額な費用が必要になるという現実的なコスト面も示されました。これらの課題に対し、動物管理センターと支援者が早い段階で情報を共有し、「顔の見える連携」を築くことの必要性が確認されました。強引にペットを手放させるのではなく、飼い主にとってペットが「生きるエネルギー」となっている心理的側面にも配慮しつつ、元気なうちから「もしも」の時の預け先を共に考える「早期啓発」が重要です。
今回参加いただいた機関:西宮市動物管理センター、西宮市営住宅管理センター、西宮市社会福祉協議会(障害者総合相談支援センター)、ソーシャルスポット西宮よりそい、PASネット、西宮市(くらし支援課・中央保健福祉センター)、地域包括支援センター(上甲子園・深津・瓦木)、瓦木在宅療養相談支援センター












