2025年11月13日 第38回在宅医療懇談会・第40回メディカルケアネット西宮事例検討会合同研修 開催しました
38回在宅医療懇談会・第40回メディカルケアネット西宮事例検討会(合同研修)
テーマ:「意思決定支援:私の終末期はこうしてほしい 医療事前指示書を一緒に書いてみよう」
令和7年11月13日(木)に、西宮健康開発センターにて、上記合同研修が開催されました。今回は、終末期医療における意思決定支援、特に医療事前指示書(Advance Directives)の具体的な作成方法とその意義について深く掘り下げました。
初の試みである合同研修の記念すべき第1回目の講師は、札幌市立大学・大学院名誉教授であるスーディ神崎和代先生が務められました。研修は、医療事前指示書の定義、歴史、欧米の状況についての講義から始まりました。日本では、在宅での最期を希望する人が多いにもかかわらず実際の在宅死亡率が低いという現状や、事前指示書の準備率が極めて低いという課題が出発点となりました。
合同研修の中心は、6名で構成されたグループでの実践的なワークでした。参加者は実際に「医療事前指示書」を記入し、意見交換や事例シミュレーションを通じて、大切な人へ意思と願いを伝える方法を具体的に学びました。
【受講者の声から】
受講者からは、「本日のテーマは非常に深いものでいろいろと考えさせられました」「実際に自分で事前指示書に記入することで難しさを学び、内容をよく理解できた」など、テーマの重要性と実践的な学びの深さを実感する声が多く寄せられました。
特に、多様な立場や職種の参加者同士のグループワークは有意義であり、「職種の違いの中で意見の差が見えてきた」との感想もありました。また、終末期医療の意思決定には、「元気なうちに意思表示しておくこと」の重要性が改めて認識されたほか、「医療従事の有無にかかわらず、幼い頃からの命の教育や自己表現できる力の育成などが大切」であるという、幅広い視点からの気づきも共有されました。
受講者からは「終末期の価値観が変わった」「今後の仕事でも提案していきたい」といった前向きな意見が出され、医療事前指示書の重要性を認識し、現場で活用していく意欲が高まる、大変有意義な合同研修となりました。ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました。













