2025年10月30日「瓦木サポートネット」に参加させていただきました
令和7年度第2回目のテーマは「住まい」です。
生活の基盤であり、安心できる暮らしを支える「住まい」ですが、高齢化や障害、経済的な困難を抱える方々にとって、その確保や維持は時に極めて深刻な問題を引き起こしています。
座談会では、高齢者や障害者の住まい探しにおける困難な現状が報告されました。賃貸住宅においては、貸主(大家さん)側が孤独死による事故物件化や退去後の残置物処理を懸念し、高齢者や障害者の入居を拒否するケースが多いことが共有されました。80歳以上になると、通常では入居が非常に困難になるという実態もあります。
さらに、支援の難しさを増している要因として、「スピード感」や収入や家族構成、障害の状況といった「個人情報を開示」しなければならないという、福祉的支援とのジレンマも共有されました。また、近年は連帯保証人よりも、緊急時に連絡が取れる緊急連絡先の確保が必須となっており、これができないために審査で困難をきたす事例も増えています。
これらの課題に対し、単独の機関だけで解決することは不可能であり、不動産事業者、行政、福祉、医療などがチームとなり連携することの不可欠性が確認されました。強引な介入ではなく、ご本人の状況やニーズ(例:1階やエレベーター付き、静かな環境など)、そして必要な支援(例:ライフライン契約支援、福祉サービスの提案、申請支援など) を総合的に考慮し、多職種が情報を共有しながら包括的に支えることが重要です。また、公的支援(生活保護など)のタイミング や、短期契約による対応、家賃滞納やトラブル発生時の対応 など、複雑な状況に対応するための知見も共有されました。
瓦木サポートネットは、こうした顔の見える連携を通じて、誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指して活動していきます。
今回参加いただいた機関:あんじゅうサポートクラブ、西宮市営住宅管理センター、西宮市社会福祉協議会(くらし相談支援課・障害者総合相談支援センター)、ソーシャルスポット西宮よりそい、PASネット、西宮市(すまいづくり推進課・くらし支援課・鳴尾保健福祉センター)、地域包括支援センター(上甲子園・深津・瓦木)、瓦木在宅療養相談支援センター












