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活動報告・お知らせ

2025年9月9日 障害制度と介護保険制度の基礎と連携 開催しました

~講義と事例で学ぶ!!
スムーズな移行支援と制度の狭間への対応~

2025年9月9日(火)13時30分~15時30分

西宮市役所第二庁舎(601会議室・602会議室)

参加者:障害分野と介護分野の専門職など約50名

 


【研修概要】

高齢期を迎えられる障害のある方々への支援、特に「65歳移行」というテーマを中心に据えながら、今日の社会が抱える複雑な課題、特に「8050問題」のような、多職種連携が不可欠なケースに焦点を当てて企画いたしました。

みなさまご承知の通り、介護保険と障害福祉サービスはそれぞれ重要な役割を担っていますが、その制度間には連携の難しさや、共有スペースの清掃、洗濯物の扱い、金銭管理といった日常生活における「狭間にある具体的な問題」が存在します。また、相談支援専門員と介護支援専門員の業務の違いについても、給付管理の有無やモニタリングの頻度など、お互いに理解を深めることが重要であると考えております。

本研修は2部構成となっており、1部の講義でそれぞれの制度の基礎的な理解を深め、2部のグループワークでは具体的な事例や意見交換を通じてお互いの見立てや見通しを共有し、連携の方法や新たな気づきを得ることを目的としました。

 

【グループワーク事例】

今回のグループワークでは、「それぞれサービスを受けながら独立して生活していたが、急遽同居生活をせざるを得なくなった事例」を取り上げました。具体的には、80歳代の母親と50歳代の息子が同居を始めるという状況を設定し、サービス調整や生活調整、制度間の連携の難しさ、情報共有と多職種連携といった課題について話し合っていただきました。

 

【発表と共有】

高齢の両親と引きこもりの子どものケースが多い中、本人に困り感がなく、公的支援につながりにくい点が課題として挙げられました。また、65歳での障害福祉サービスから介護保険サービスへの移行に伴う支援者の変更は、本人にとって大きなストレスとなるため、サービス担当者会議での関係機関の連携が不可欠との意見もありました。
さらに、同居計画においては、本人の意思確認と潜在的なリスクへの配慮が不足しており、より慎重な検討が必要だったとの意見もありました。


 

次回は2月の開催を予定しております。

ご参加頂きましたみなさま、ありがとうございました。

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