2025年7月9日 【瓦木圏域】第39回西宮の医療と介護の連携を考える事例検討会・意見交換会 開催しました
今年度も瓦木圏域のスローガンは継続となりました。『かわらぎ』の頭文字を取って
か(介護と医療)
わ(輪になって)
ら(ライフ生活を支える)
ぎ(絆を深めよう)
です。
今回は、SIN法律労務事務所の福島健太弁護士を講師にお招きし、介護・医療現場で深刻化するカスタマーハラスメント(カスハラ)問題について、その法的な定義から具体的な対応プロセスまで、専門的なご講義をいただきました。
カスハラは「要求内容の妥当性」「手段・態様の相当性」「就業環境が害されること」という3つの要件から総合的に判断されること、そして対応においては、安易に「クレーマー」と断定するのではなく、客観的な事実確認と、利用者の言動の背景にある要因(疾患、不安、寂しさなど)を組織として分析することが不可欠であるとのお話は、参加者にとって多くの気づきとなりました。
グループワークでは、訪問看護の現場を想定した事例をもとに、カスハラに該当するかの判断や、事業者として取るべき対応について活発な議論が交わされました。「密室での出来事の証拠をどう確保するか」「どこまでが正当な要求の範囲か」といった現場のリアルな悩みが共有され、組織として対応マニュアルを整備し、従業員を守る体制を築くことの重要性を改めて認識する機会となりました。
この事例検討会・意見交換会で得た学びが、みなさまの事業所における安全で質の高いサービス提供環境の構築に繋がることを心より願っております。
なお、来年3月には、より実践的なコミュニケーションやケース別の対応に焦点を当てた第2弾の開催を予定しております。詳細が決まり次第ご案内いたしますので、ぜひご期待ください。
ご参加頂きましたみなさま、ありがとうございました。