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帯状疱疹(たいじょうほうしん)とは〜治療薬とワクチン〜

 

帯状疱疹をご存知でしょうか?「帯状疱疹はワクチンで予防できます」「50歳以上の方は帯状疱疹を予防するためにワクチンを接種しましょう!」といったテレビCMを見かけたことがあるかもしれません。新型コロナウイルスやインフルエンザ、麻しん(はしか)・風しんなどと同じように、帯状疱疹にもワクチンがあります。この記事では、帯状疱疹の症状や治療薬、ワクチンについてご紹介します。

 

 

帯状疱疹とその症状について

帯状疱疹は、神経に潜んでいた水痘(すいとう/水ぼうそう)・帯状疱疹ウイルスが活性化することで発症する皮膚疾患です。多くは子どもの頃に感染した水ぼうそうのウイルスが原因です。水ぼうそうが治った後も、このウイルスは長い間体内に潜伏していて、加齢や免疫力の低下により活性化します。発症すると、体や顔に赤い発疹や水ぶくれができ、ピリピリ・ズキズキする痛みが現れます。

 

 

帯状疱疹の治療薬

帯状疱疹の治療薬には、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬の内服薬(バラシクロビル錠)、外用薬(ビダラビン軟膏)、注射薬(アシクロビル点滴静注用)があります。いずれも症状に応じて、できるだけ早い段階で使用することが重要です。

 

皮膚症状が治った後も痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)には、神経の痛みに作用する内服薬(プレガバリン錠、ノイロトロピン錠)や抗てんかん薬(カルバマゼピン錠)などが使われます。

 

 

帯状疱疹ワクチンについて

帯状疱疹のワクチンは2種類あり、いずれも50歳以上の方が対象です。

 

  • 乾燥弱毒生水痘ワクチン……1987年に水痘ワクチンとして認可され、2016年に帯状疱疹にも適用が追加されました。接種は1回で済みますが、予防効果は約60%で、5年を超えると有効性は低下します。

  • シングリックス®筋注用……2020年に帯状疱疹予防専用のワクチンとして認可されました。2ヶ月間隔で2回接種が必要ですが、予防効果は90%以上と高く、有効性も10年以上持続します。

 

 

日常生活における注意点について

帯状疱疹の発症は、加齢や過労、ストレスなどによる免疫力の低下が引き金となります。日頃から十分な休息をとりながら、免疫力を低下させない生活を心がけましょう。具体的には、栄養バランスのとれた食事、可能な限り日光を浴びての運動やウォーキングが挙げられます。ただし、暴飲暴食はもちろん、長時間の激しいトレーニングは逆効果となる可能性があるため注意しましょう。

 

規則正しい生活や適度な運動は、質の良い睡眠にもつながります。今一度、生活習慣を見直してみてはいかがでしょうか。

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